チョット前世間は脳科学ブーム。
タイトルに脳のつく書籍は、この5年間で3000冊以上も出版されたらしい。
しかし、脳に関する気になる話は、研究結果を拡大解釈した俗説も少なくない。
経済協力開発機構(OECD)は、こうした俗説を「神経神話」と呼ぶ。
典型的な例として「〈論理的な左脳〉と〈創造的な右脳〉」というような単純な区分けと、3歳児までに豊かで多様な刺激を与えた方が頭が良くなるという「3歳児神話」の二つをあげる。
テレビゲームをやり続けると、子供がキレやすく反社会的になるという「ゲーム脳」も、神話のひとつ。「前頭葉で脳波のアルファ波が増え、逆にベータ波が激減するパターンは認知症と一緒」というのが根拠で、教育関係者らに広く支持された。
しかし、「脳科学の真実」という著書もある坂井准教授(脳科学)は「ベータ波はリラックス時にも減る。結論が先にあってデータを使っただけで、脳活動のデータが何を示しているのかの判断は難しい」と批判する 。
では・・・脳トレの効果は「?」
簡単な計算や音読で脳を鍛えるという「脳トレ」もブームになった。
認知症の予防に応用した学習療法も広がっているくらいだ。
お年寄りが脳トレに取り組み、認知症が改善したというデータも出ているが、学習療法では介護スタッフが励まし、褒めることが重要な要素というのが第一。
スタッフがお年寄りの隠れた能力に気づき、その能力を引き出す側面も大きい。
脳トレを提唱した川島教授は「学習療法の目的は、認知症の改善で、どの要素が効いているかは重要ではない」と主張するが、坂井準教授は「脳トレだけの効果なのか、科学的に検証されていない」と指摘するしている。
確かにゲームをやっていると脳トレしているんだな~と勘違いする。
脳トレと言っても実際何を期待してやっているのか・・・
元々は病理的要素の治療としていたものなんだろう。
売れるためのゲームの名前が単に「脳トレ」ということでしょう。
実際の脳科学ではまだまだわからないことが多い。
世間の「脳トレ」と「脳科学」を簡単に近づけて考えない方がいいんだね!
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